ちょっと ひといき

肩から肘までの上腕、手の方の前腕からできている腕。
両腕を地面に垂直に下ろし、真っすぐ上げる、ゆっくりそのまま弧を描きながら下げる。
肩をゆっくり回す。
ピアノを弾く前の準備体操のストレッチ、気持ちいですね!
この時、一番気持ちよくなるところは?肩甲骨ではありませんか?
手を出したり引っ込めたりする時、肘から動かすのではなく肩甲骨から出すようイメージしてみてください。
動きがスムーズになりませんか?

肩甲骨から腕が伸びて指につながっている、という確認。
ピアノを弾く指は、伸びるような感じ、のイメージ。
イメージって とても大切なんです。
例えば、リンゴが食べたい!と思うと、リンゴを買う、リンゴを切る、の動作につながります。
行動の源は意思。

痛めやすいのは前腕です。
どうして痛めてしまうのでしょう?
練習のし過ぎだから、というのは残念ながら不正解です。
無理な姿勢だからというのがほぼほぼ皆さんに当てはまります。
因みに楽な姿勢で練習していれば、どんなに長い時間弾きっぱなしでも痛めることはありません。
では、楽な姿勢とは━
床の上にまっすぐ立ってください、両腕は自然に下ろします。
そのまま両腕を上げてください、先程のストレッチと同じ感じで。
前回も今回も手のひらは内側に向いているはずです。
なぜなら、それが自然な姿勢だからです。
そのままの腕の状態でピアノ椅子に腰かけて鍵盤に手をのせてください。
その時、手のひらはそのまま(内側を向いたまま)です。
弾くフォームではありません、が、これが自然な姿勢です。
ピアノを弾く時は手のひらを下に向けます、不自然な姿勢にします。
この不自然なフォームでピアノを弾いても痛めないようにするには?
そのまま正座をする様に両ひざに両手をのせてください、動かさなければ痛くありません。
なので、不自然な姿勢のままでは痛めることはないわけです、動かすから痛めるのです。
動かし方を考える必要があります。
では、それはどのような動きなのでしょうか?
右手でCDFEGと弾いてみてください。

この時、脇を閉めて、前腕を内側に向ける感じで、指は右斜め前に進む感じで弾きます。
どうですか?楽になりませんか?
楽にならないという方は、脱力が足りていないのです。
どこかに力が入っています、それを突き止めて力を抜いてください。
これは痛めない弾き方のひとつです。
参考になりましたでしょうか?

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