重力奏法を具体的に説明すると ー2音(解説編)ー
前回のおさらい
第3指と第2指で隣り合う音を弾く
今回も、楽譜Aを弾きます。
弾く前の準備として、弾かない指も全て鍵盤の上に置いておきます。 (参照 画像B)
MP関節で屋根を作る感じで鍵盤の上にふわっと広げます。
※前回のピアノの屋根の上での動画と演奏動画
楽譜Aを実際に弾くと次のようになります、『まるで歩くようです』
大野眞嗣氏の著作の中でも同じようなことが書かれていることもご紹介しました。
以上が前回まででした。
動画の下から、解説編スタートです。
MP関節の裏の筋肉(以後、虫様筋)でエネルギーを発進します。
指先はポインターの役割に徹します。
ポインターの役割を具体的に説明すると、場所(音)を特定するためだけに存在します。
ポインターである指先からエネルギーが発信されることはありません。
隣り合う2音(楽譜A)をを弾く時、
白鍵にふわっと広げた手のひらの左第3指の虫様筋で起き上がります。
起き上がった時、指の腹は足の裏、虫様筋は腰、指は脚、の役割です。
立っている時、足の裏に力を入れている人はいません。
自重がかかっているだけです。自重をささえているのは脚。
ピアノで演奏する時も同じようなことをします。
日常生活で、手を使う時、指1本ずつで使うことは、まずありません。
殆どの場合、1(親指)対4(親指以外)の使い方です。
しかし、ピアノ演奏は、すべての指を独立して動かします。
ピアノ演奏は非日常です。
「私は不器用だからピアノは自信がありません」と謙遜されて仰られる方も多いですが、非日常がピアノ演奏ですから比較することは不可能です。
ピアノを弾く所作は、全く知らないエネルギーの使い方をします。
ピアノを習っていたと言う人は実に多い。
ですが、続いている人はメチャクチャ少ない、その理由が、ここにあると思っています。
虫様筋で発信されたエネルギーは指先に伝わります。指先はエネルギーを受けると同時に、自重も加え音を奏でます。
ピアノは決して叩きません。
ピアノを弾く前に、しっかりとしたフォームを身に付けること、これが大事。
以上のことをイメージして、ピアノに向かってください。
今まで何気に弾いていた、弾けていたはずの曲が 弾けない、或いは、弾く曲が 見当たらない。
そのように感じた方は、重力奏法の扉の鍵が開けたも同然、ようこそ!
これから一緒に学んでいけたら幸いです♪
─今回はここまで、次回をお楽しみに─
ーわかりやすいぞ!【重力奏法】シリーズ 過去ログー
・わかりやすいぞ!【永久保存版 重力奏法とハイフィンガー奏法】その2 遠心力
・一番わかりやすいぞ!【永久保存版 重力奏法とハイフィンガー奏法】その1 比較
※重力奏法という言葉は日本だけで使われていまして、海外では当たり前(主流)です。
わたくしのレッスンは、
あなたのフォームそのものを常に見直し、そして曲の完成度を高める、ということになります。
フォームは一度教えたら、それで終わり、ということではありません。
パッセージにより手の形は多様に変化します。
あなたの手が どのように動き、どの方向に、どういう力が はたらいているのか。
ご自身でも気づかない無意識による 無駄な力 を見つけて直していきます。
日本におけるピアノ教育が、重力奏法が当たり前となる様、微力ながら私も頑張ってまいります。
重力奏法を学びたいというレッスン生が散在しているのに対し、理論立てて一人一人を解析し指導できるピアノ講師は絶対的に少ないのが現状です。
遠方の方へはオンラインレッスンで対応しています。
お気軽にお問い合わせください。
それではレッスンでお会いしましょう♪
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美しい音を求めて、私自身も研究練習を続けていきます。
教室では、楽譜通りに弾くだけではなく、美しい音の追及、ピアノを弾き始めの段階から体を痛めないレッスンをします。
美しい音を出すために、お子様の成長に、大人の方の「またピアノを弾きたい」を応援します。
ご質問も受け付けます!
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