A君

先月入会のA君は小学三年生。

入会のきっかけは、A君のお婆様のレッスンの時に一緒に同席した際に、後ろに待機していたA君は、お婆様へのレッスンをしっかり自分のレッスンとして受け止めて、指を動かしたり、うんうんうなづいたり。

すると、離れて座っていらっしゃったA君のお母様が、それ(A君レッスン参加状態)に気付き、A君に反応しないように注意したのです。
私は、構わないのでこのままで続行します、と逆にお母様を制止しました。

 

レッスン後、一言二言のやり取りで、次週からA君はレッスン開始となりました。

 

年齢に合わせた導入本はたくさんありますが、幼児用の教則本が一番教えやすく教材としても良いのです。

 

A君に数冊見せて選ばせたところ、見やすいから!という理由で、幼児用の教則本を使うことになりました。
最初はドドドドだけだったりしますが、だからこそ、重力奏法、強迫弱拍、しっかり教えることができます。
単純だからこそ、如何にして音楽を奏でるか、腕の見せ所でもあります。

 

小学三年生からスタートするピアノは最初から求めるものが高度です。
(勿論、未就学児にも同様に求めますが、電子ピアノのお子様の場合は自宅での練習ができないため重力奏法のレッスンを見送ることがほとんどです。)

 

コミュニケーションが言葉でしっかり受け答えできる年齢ですのでレッスンの進みも非常に早く、本人もやる気があるようで、決して簡単ではない導入本も、この一か月で半分終わってしまいました。

 

ピアノを始める年齢は、本人がやりたいと言った時、だと以前お伝えしたと思いますが、その実例がまたここにあることを確認しました。

また、A君はちょっと音痴傾向だったのですがかなり改善されてきました。

学校では小学生から英語教育が始まっています。
英語も耳を鍛えるのが一番です、ピアノは良い方に作用してくれます。

A君のこれからが楽しみです。

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美しい音を出すために、お子様の成長に、大人の方の「またピアノを弾きたい」を応援します。
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