大人になってからピアノを始める━

弾きたい曲があって、ピアノの練習を始めたという方が大半を占めるのではないでしょうか。
同じ楽曲でも、アレンジが多様にあり楽譜の数はスキルの度合いもありますから大量です。

大人のピアノ関連の楽譜を見て私が直ぐに不思議に思ったことがあります。

それは、印刷でドレミが振ってあることです。
また、ドレミが印刷されていない楽譜を購入された方の多くが ドレミ を書き込む傾向があります。

ところがレッスンを始めると、そのドレミが邪魔になってきます。
書き込んでいた生徒さんも消したり再度調達しなおしたりとドレミをなくそうとします。

ドレミが邪魔になったり消すまでは、それなりにドレミ効果はあります。
ドレミ書き込み時代の生徒さんから
『このレはどうしてここなんですか?』
みたいな質問を受けることがあります。
(因みにレだけで7か所あります、ドに至っては8か所です。)

ドレミが振ってあると、「よし、これで弾けるぞ!」とか「丁寧だ!」と思われるかもしれませんが、全然そうではないと私は思います。
振ってある音の位置が真ん中なのか上なのか下なのか、音の名前だけでは判断がつかないですから当然音符を見るわけです、そして位置を確認する。
???が浮かびますね、わざわざ振ってある文字を読んで、楽譜を見てまた音符を読む、2度手間。
このようなことになってくると、生徒さんも自ら気付き、楽譜を見て音の位置を覚えるようになります。

楽譜の音符は、それひとつで、確実な音の位置、長さ、を表しています。(今更ですが…)

ですから、わざわざ音の名前を振る必要はありません。

活字でお伝えしきれるかどうか不安なので画像を用意しました。
AとBの楽譜を見比べると相違点がわかると思います。どちらも大人向けの初心者用の楽譜です。
【指番号について見比べてみてください。】
Aでは、すべてに振られています。
Bでは、ところどころです。
どうしてこのような違いが出てくるのでしょうか?
Aは非常に人気のある楽譜です。
楽譜が読めない方のために指番号やドレミをすべての音符に振ってあります、ということなのです。
実にご親切で、さもありなんなのです。
Bについては、一見不親切なようなのですが。
最低限度必要なところだけ指番号が振られています。
実はこの本は当教室推薦本です。
弾く曲に合わせて読譜も学べるようになっています。
この指番号だけで弾くことができます。
まだ超初心者用の楽譜なのですが、非常によく考えられたカリキュラムです。

一般的に、楽譜は指番号だけですから、バイエル終了程度の力がついたくらいからの楽譜選びは、思い切って普通の楽譜に移行してください。
※指番号がない楽譜もあります、また、楽譜によって指番号は異なります。

もっともっと魅せられる曲、弾きたい曲が溢れていますから。

私も50歳前からピアノを弾き始めました。
皆さんの 弾きたい のお気持ち、わかるつもりです。
お手伝いすることは私の喜びです。

教室では、楽譜通りに弾くだけではなく、美しい音の追及、ピアノを弾き始めの段階から体を痛めないレッスンをします。

美しい音を出すために、お子様の成長に、大人の方の「またピアノを弾きたい」を応援します。
ご質問も受け付けます、コメント、メール、お電話 お気軽にどうぞ♪

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