重力奏法を具体的に説明すると ー遠心力ー
※ “一番わかりやすいぞ!【永久保存版 重力奏法とハイフィンガー奏法】その1” は下部 ▼ 以下 にまとめています。
ちょっとその前に
【重力】地球上の物体を地球に引きつけようとする力。厳密には、地球との間に働く万有引力と、地球の自転による遠心力との合力。(Oxford Languagesより)
1⃣
重力奏法というのは、2つの(私の解釈では)モノが落ちる力と遠心力を利用して弾く、ということです。
どちらか片方だけではNGです。
2⃣
次の2つをイメージしてください。
1)ただ、立ってる人。
2)ピアノを弾こうと椅子に腰かけていて、両手を鍵盤にのせている人。
1)→2)この2つの姿勢のどこがどう異なっているか、細かく見みます。
腰や膝はただ曲がっているだけですが、腕から指にかけてはは明らかに胴に対する角度が少しずつ変化、ひねっています。
このままでは体(腕から指に掛けて)に(必要以上に)無理が生じたままです、これが疲れたり痛めたりする理由の一つです。
前回その1でご紹介している動画を見比べると、この違いも判ると思います。
この姿勢でも体に優しく演奏するためには、知恵とテクニックを使って上手に無駄な力を抜かねばなりません。
私は、このことをレッスンではリストラと言っています。
では、どうやって?
すなわち、重力と遠心力を使って、ということになります。
重力について、改めて考えずともしょっちゅうモノが落ちるのは見ています。
ただ、ピアノを弾く時の重力は今一度確認が必要です。
ピアノを弾く時には、リストラを伴った重力を使います。
遠心力、これもまたしょっちゅう使っています。
例えば、、、重たいものとこっちからあっちに移動させようとする時!縄跳びをする時、道具の飛び縄は遠心力で動いてます!ハムスターが回し車の中で走っている時!
この2つの動作(物が落ちる動作と遠心力)を、鍵盤の上で手や指が行う動作です。
ピアノは指先で弾くのではありません。
指先は動かされている部分、動かしているのは指が生えている部分=手のひら側の筋肉です。
ピアノを弾く前に、しっかりとしたフォームを身に付けること、これが大事。
以上のことをイメージして、ピアノに向かってください。
今まで何気に弾いていた、弾けていたはずの曲が 弾けない、或いは、弾く曲が 見当たらない。
そのように感じた方は、重力奏法の扉の鍵が開けたも同然、ようこそ!
これから一緒に学んでいけたら幸いです♪
─はい、では今回はここまで─
次回はここから続けます。
※重力奏法という言葉は日本だけで使われていまして、海外では当たり前(主流)です。
▼ 以下
“一番わかりやすいぞ!【永久保存版 重力奏法とハイフィンガー奏法】その1”
重力奏法とハイフィンガー奏法 比較動画
👇
https://rumi-piano.com/2023/02/11/schubert-moment-musical-no-3-in-minor/
2人の偉大なピアニストによる奏法比較動画。
曲は、Schubert Moment Musical No 3 in minor 楽興の時 第3番 シューベルト
比較する人物は、
ウラディミール・ホロヴィッツ先生と中村紘子先生+オマケ1人
オマケ1人はド素人+α程度です。
誰でも習得できますよ、ということをお伝えしたいためにそう上手では無い演奏動画をアップしました。
曲の出来栄えより、その奏法、音の柔らかさや響き(デジタル音でどこまでお伝えできるか不安ではありますが)を感じていただけると嬉しいです。
▲ 以上
わたくしのレッスンは、
あなたのフォームそのものを常に見直し、そして曲の完成度を高める、ということになります。
フォームは一度教えたら、それで終わり、ということではありません。
パッセージにより手の形は多様に変化します。
あなたの手が どのように動き、どの方向に、どういう力が はたらいているのか。
ご自身でも気づかない無意識による 無駄な力 を見つけて直していきます。
まだまだ書けそうですが、今回はここまで。
続きは、次回。
日本におけるピアノ教育が、重力奏法が当たり前となる様、微力ながら私も頑張ってまいります。
重力奏法を学びたいというレッスン生が散在しているのに対し、理論立てて一人一人を解析し指導できるピアノ講師は絶対的に少ないのが現状です。
遠方の方へはオンラインレッスンで対応しています。
お気軽にお問い合わせください。
それではレッスンでお会いしましょう♪
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