【豆知識】美しい音を出すために(1)
(前回の続き)
体をほぐし、椅子に腰かけて、いよいよ弾き始める、の、前の最終チェック。
1.椅子
2.足
3.手のフォーム
こちらをチェックしましょう。
それでは、どのような点をチェックすべきか詳しく説明していきますね。
チェックするべきこと
1.椅子
椅子の位置、自分に合った一番よいと思われる位置に椅子がセットされているか、チェック。
置かれているままでも良い場合はあります、でも、合ってるかな?と今一度確認します。
椅子の高さは、身長によって変わります。
変わらないのはピアノに対する体や腕の角度。
鍵盤に手をのせてフォームを作り、肘がやや高くなる程度がベスト。
(諸説ありますが私はこれが一番だと考えます。)
2.足
右足をペダルにのせる前に、両足は肩幅に広げて床にぴたり着ける。
(届かない場合は足台を)
かかとは膝より前です。
お尻は左右の骨(脚の付け根のようなところ)※が座面に当たるように座ります。
左足の位置は非常に重要です、何気に座るのではなく常に意識して座るのは良い音を出す条件の一つです。
曲の途中で左足を後ろにしたり、することもありますが、体全体を支える役割を果たす重要な部位です、バランスがとれる位置がよいので、そのことを意識すれば自分に一番合った足の位置、曲によっても変化すると思います、いつも気にしてみてください。
3.手のフォーム
5本の指のそれぞれの特徴を述べるのは別の機会に。
今回は全体のフォームに関して述べることにします。
右手の場合
一番自然な形は、
【1】♯Gに中指(指番号3)をのせて
【2】♯Fに人差し指(指番号2)、♯Aに薬指(指番号4)をのせて
【3】Eに親指(指番号1)とBに小指(指番号5)をのせる
この順番で、この場所に置くと自然に一番美しいフォームが作れます。
(よく使われる表現として卵を持つような形とはこのことです。蛇足ですが、卵は縦に持つ?横に持つ?正解は縦です。これについてはまた詳しく後日説明します。)
そして、まだあります!
【1】【2】【3】の説明だけでは不十分です、もう一つ、さてそれは?
今回はクイズではなく正解をズバリ。
2の指は鍵盤と並行にします。
平行でないとどうなるか━確実に体を痛めます。
そしてようやく演奏スタート。
この時、最後の最後に
やや前傾姿勢※にしてください、これも諸説ありますが今の時代の主流な考え方です、私自身の経験と試行錯誤の結果これが一番だと考えます。
※左右の骨を意識して、体をゆっくり前に倒します。骨を意識することで体がまっすぐだと確認することができます。偏っていては良い音は出ません。
ただし、音域の広い曲の場合は、この限りではありません。
がんばって見つけてください、楽に弾けます。
まとめ
今回は、美しい音を出すコツの一つ、姿勢とフォームについて説明しました。
常に疑問をもって見直すこと、確認すること、大事です。
諸説あります、また、時代によって弾き方もいろいろ変わりました。
ひとりひとり骨格筋肉が違いますから絶対的なことは言えませんが、上述は多くの方に当てはまります。
ピアニストと呼ばれる人は多く存在します。
難曲を弾く姿は実にかっこいいです。
が、故障知らずのピアニストは半分以下(これも諸説ありますが一番多い数値がコレ、10%程度だという情報もあります。)だということは、ピアノ奏法の奥深さを意味してと思います。
最初のうちは億劫かもしれませんが続けると身につく良い癖です。
弾き始めてからの姿勢について━を次回予定しています。
美しい音を出すためにお手伝いができると嬉しいです。
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